債務整理とは、法律で認められた方法で収入に対して大きく膨れ上がった債務(=借金)を整理して問題を解消していこうということ。
つまり、借金の元本や金利を減らすこと。そして借金返済をする際に違法に請求されて払い過ぎていた利息を取り戻すこと。
さらに返済能力が無くなったので借金の全額を免除してもらう。などいろいろな方法で重い借金の負担から解放されるための手続きのことです。
借金をした理由は人によってさまざまですが、借金を重ねていく中で冷静さを失い投資やギャンブルにつぎ込んだり、無計画なまま浪費するなどして返済能力を超えるような額の借金をしてしまう人は意外と多いのです。
返済できずにひとりで悩み苦しみ、最悪の場合、自殺したり夜逃げをするというケースも少なくありません。
自分の自堕落な行為で増やしてしまった借金など、どんなわけありな借金でも、身から出た錆のようなの借金であってもお金で人生を棒に振るなどということがないように、債務整理という法律で定められた借金問題の解決法があるのです。
これは日本国民であれば誰でもが行使できる権利です。
結果的には借りたお金を一部にせよ踏み倒したりするわけですから、心ある人ならば後ろめたい気持ちは捨てきれないかもしれませんね。
しかし、背に腹は変えられません。いまのままではこの先全く見通しが立たない人生を苦しみながら生活を続けるのは切なすぎますよね。
債務整理は自分の収入にとってはあまりに大きすぎる借金の整理をして生活を立て直すことができるように、公的に認められた救済策といえます。
お金の心配ばかりしている苦しい毎日をリセットして新しい生活を再スタートできるチャンスと捉えて下さい。
債務整理には種類がある
債務整理とはひとつではありません。いくつかの方法があり、債務者の状況によって最適な方法を選んで行うものです。
任意整理
こちらと債権者、つまりお金を借りている貸金業者との交渉によって借金の減額をすることです。基本的には将来の金利をカットしてもらうこと、さらに過払い金が発生していればその分を取り戻して返済をしやすくする方法です。
特定調停
あまり一般的ではありませんが、債権者と私たちの間に裁判所を仲介役として借金の減額をしていきます。弁護士などを介さずにわたしたち自身が手続きにあたり、お金はあまりかからないものの、時間と手間がかかります。
民事再生(個人再生)
住宅ローンがありながら家を手放したくない時には民事再生を選択します。借金の減額と住宅など財産の維持を目指して行います。借金の減額を図りながら住宅ローンを返済するなど安定した収入が行う要件になります。
自己破産
いまある借金を全て免除してもらいゼロにする方法です。借金の返済継続が不可能な状態であることが要件となります。また、借金をなくす代わりに所有している家、車、100万円を超える預貯金などの財産を処分することにもなります。
それぞれの債務整理ごとに大まかな費用の目安はこちらでご紹介しています。また、債務整理の種類や債務の内容、債務者の状況により要する期間が異なります。早いものでも数か月、長ければ1年以上を要しますから、手続きは早めに始められるのがおすすめです。